西蔵(チベット)薬及び西蔵天珠の展示



             西蔵薬の展示

チべット
本展示品はワシントン条約の公布以前に収集されたものである。
いまだ西蔵医学の深淵は計り知れない程奥深いものがあり、医薬品も鉱物を主体にしたものが多く、構成薬品の数も80種類を越すものも多く、特に水銀等の鉱毒の減毒の加工方法は近代薬学の知議をもっても解明がなされていない。薬師如来の考えもふくまれていて独特の宗教観が根底にある。

西蔵の医学と薬学の聖典の「四部医典」及び、硫黄を根底にして毒性を除き純化した水銀の粉薬のツォルテルを基礎にした三種の貴丸薬「ツォトゥ・ダシェルチモ」と「リンチェン・マンジョルチェモ」と「リンチェン・ラトナ・サムぺル」を展示している。

後者は本邦初めての紹介である。青海冬夏泉の製造所の中国青海海北製薬廠の全面協力と双寶株式会社の高崎社長のご協カで、前人末到の西蔵関係の医薬品が収集でき感謝している。


                  




           チベット天珠と四部医典

           
                    
華麗なる天珠への誘い


天珠は瑠璃及び瑪瑙に特殊な加工をしたものでチベット民族の家宝と
されていて真正品は、とても幸運以外には入手が不可能なものです。
一眼から十五眼まで種類があります。ジービーズとも呼ばれます。
白澤同様に家運繁栄と疾病予防の守護品としてチベットより門外
不出のものでした、今回は諸方面の御協力で複製品や出土品らしき、
限りなく真正品に近いものまで収集展示できました。


 西蔵の医学と薬学の聖典の「四部医典」にも、薬物として記載されています


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幻の西蔵癖邪神器・百八眼天珠

天珠は眼の多いものが神通力や霊力が在るとされていますが、
形状や幾何学的な見地で従来は四十八眼のものが最高であったが、
本品は戦前に輸入されたもので宗教的な祭祀品として使用され、
チベット独特の至純天珠要件の特定図案、線條が明瞭、形状対称、
顔料の色が強烈鮮明、表面が風化光沢がある、光線が透過しない、
茶白の境界が鮮明、酷く破損折損していない、などの諸条件を具備
している貴重なものである。風化度合いから数千年を経過している、
出土品故に数奇な運命のもと我が国に辿り着いたものであろう。某氏の
所蔵品であるが今回ご協力を戴き、天珠の奥義を紹介した。
天徳の備わったものしか入手できず、徳が失われると移動するという
伝説がある。

この百八眼天珠は真正品です。近年、これを元に精巧なレプリカが
多数作製され、多眼天珠の復元に貢献しています。この後たくさんの
多眼天珠(78,54など)が市場に出まわるようになりました。



   
 
    
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                 天珠の西蔵医学での使用確認発見

西蔵の医学書の「四部医典」の天珠の掲載されている箇所を紹介し、天珠が服薬されていた
ことを本邦で初めて証明しておきます。
第25図と第31図の薬物の彩色図で瑪瑙と解説の箇所が該当します。


     

       
  第25図               第31図

    。

参考までに西蔵人民出版社の四部医典系列柱図全集の関連箇所を拡大紹介しました。
西蔵では、古来より眼天珠と称される一群が珍重された様であります、事実、最近某製薬会社の
重役の方に金剛三眼天珠を差し上げ、
北宋の玉と共に身に服されたところ、非常に不思議なことに難易な病が臨床的に軽減し、
東洋医学の世界では著名な方でしたので、衆知のこととなり当方とも西蔵医学の奇跡を
経験しました。

今回使用しました骨董天珠の映像は篤志家の研究家のご所蔵品の写真をお借りしたものです。

          

                    写真をクリックして下さい、拡大します。



天眼








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