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より若く、より美しく、より元気に   「キノコと冬虫夏草の力で」

 

 延命の霊薬、「上品」 の霊芝

霊芝はサルノコシカケ科マンネンタケのキノコで、現在多くは栽培品です。霊芝が成熟すると、キノコの傘の外に
褐色の粉末状のものが多くあらわれます。これが胞子です。この胞子も近年は薬として、また健康食品として
活用されています。

そのおもな成分は、豊富なタンパク質、多くの種類のアミノ酸、水に溶けて抗がん作用をあらわすβ−グルカ
ンをはじめとした多糖類(糖が一般に10以上つながったもの)、天然ビタミン類などです

 中医学の古典である『神農本草経』には365種の薬物が書かれ、それらは「上品」、「中品」、「下品」の3つに
分けられています。「上品」は無毒で長くのむことができる、いわば養命の薬です。

「中品」はすこし毒があるかあるいは無毒で、きょ邪(邪という病気の原因を取り除く)という効用のある薬です。

「下品」は毒がつよく長くのむことはできないが、病気の治療のみに用いられる、治病の薬です。

この上品の部に霊芝は入っています。それ以来、命を養う延命の霊薬として食用と薬用の両面で使われ、
「仙草」、「瑞草」、「不死草」ともいわれ、歴代王朝では貴重品として珍重されてきました。

 
 中国で霊芝。が使われてきた歴史


紀元前4〜5世紀に書かれた『列子・湯問』に「腐敗したものの上に、キノコがある」、「煮沸するといい香りがする。
それを飲むと目がはっきり見え、頭がすっきりし、心も安定し、腎気という元気の源も充実する。
実に宝ものである」とあり、これが霊芝と考えられています。

 「霊芝」という言葉がはじめてあらわれるのは東漢の時代に書かれた『西京賦』です。そこには、「池のそばで
石菌を水に浸け、洗うとその赤い柄がもっと綺麗になる」とあり、使われているものの多くは赤芝だったようです。

 『神農本草経』では霊芝の色、形、効能によって、赤芝、黒芝、青芝、白芝、黄芝、紫芝と6つに分けられています。
明の時代の『本草綱目』のなかでは6つの霊芝、それぞれの葉としての効能、適応症、加工法、関連する方剤など
について詳しく説明されています。

 また、霊芝の傘の模様が雲と似ていることにより、後世では「如意」(にょい・写真)といって憎が読経や説法の際
などに手に持つ道具の模様になりました。「如意」とは「思いのまま」の意味で、笏と同様に権威や威儀を正すために
用いられるものです。