はじめに より若く、より美しく、より元気に ----- これは老いも若きも、すべての人々の願いです。なぜ冬虫夏草を はじめ、キノコ類が健康にいいのでしょうか。なぜ食べもののキノコが漢方薬として使われるのでしょうか。 「医食同源」を特徴とする中医学(中国漢方)の歴史は古く、その内容は豊かで広く深く、今でも人々の健 康と長生き、いわゆる「健康長寿」に大きな役割をはたしています。 シイタケ、エノキタケ、シメジ、マイタケ、ナメコ、ツクリタケ(マッシュルーム)、白キクラゲなどは、人工的 に栽培され、非常によく食べられ、健康にも役立っています。しかし、傘が固くて食べてもおいしくないキノコ が数多くありますが、これらの中にも薬になっているキノコがあります。 昔から漢方薬として、有名なキノコにマツホド(茯苓:ブクリョウ)チョレイマイタケ(猪苓:チョレイ)が あります。このほか、霊芝や冬虫夏草などは中国では医薬品、あるいは健康食品、そして薬膳や薬酒として愛用 されています。さらにシイタケ、カワラタケ、スエヒロタケなどからはがんに効く成分がとり出され、一部は抗が ん剤として認められています。 |