天平写経の白眉   

片桐家伝来品
   金光明最勝王経

            伝 聖武天皇  御筆


   
波羅密多経断簡

             伝 光明皇后 御筆



奈良時代の写経は、国家の外護のもとに、官立の写経所で
行われたのが特色である。
奈良時代には・仏教は国家を鎮護する役割を期待されていた。
僧侶は「金光明最勝王経」や「大般若経」などを読誦して、
国家の安寧や五穀の豊穣を祈った。また当時の仏教は学問
としての性格も強く、教学のテキストとして、読誦用として、正確
な経典を大量に必要とした。官立の写経所が設けられたのは
そのためである

              
                             片桐棲龍堂漢方資料館







古筆鏡の入った表紙