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 冬虫夏草

 今回のキノコの本の改訂版は薬規法準拠にしたこと、 冬虫夏草の起源を知らない方が増えていること
 巷間で誤った理論が流布している懸念
 冬虫夏草含有医薬品や健康食品の消費が減衰して数年で廃盤の危険が推測されるので
 上市刊行しました、大切にしてください、 日本でしか医薬品のものは購入できません


    


  

 
不思議な姿をしたこの存在は、実はキノコの一種です。
 冬、コウモリガの幼虫に、 キノコの一種であるバッカク菌の仲間が寄生します。
 幼虫と菌糸は土の中でともに成長しながら冬を越し、 春になるとキノコの子実体が地表に頭を出します。
  このときにはすでに「冬虫」 となった宿主の幼虫は命を終えています。
 やがて夏にかけて、キノコは虫の頭部などから茎のように伸びて育ち、「夏草」 と呼ばれるようになるのです

 
この冬虫夏草は標高3000〜5000メートルの高原地帯でしか育たず、中国のチベット、 青海、 四川、 甘粛、 雲南など
 5つの省の高地に分布しています。
 このようにチベット高原周辺でしか採れない貴重な生薬であるため、昔から非常に高価です。
 現在では採取量が減少し、 金より高い価格で取引されることもあります。
     
  

 長い歴史の中で愛されている冬虫夏草

 冬虫夏草という名前がはじめて中国の薬物書に登場したのは、17世紀に出された『寿世保元』のようで、
 古くは秦の始皇帝や唐の時代の楊貴妃など王侯貴族に珍重され、不老長寿を願う人々のあいだで語り継がれて
 きたという言い伝えもあります。

 中医学から見た冬虫夏草のはたらき

 冬虫夏草は、 身体を温める性質をもち、五臓(心・肝・脾・肺・腎)すべてに広くはたらきかけると考えられています。
  中でも「肺」 と 「腎」 に対しては、 より深く関わるとされます。

 今から約1300年前の唐の時代、 チベット医学の古典 『月王薬珍』 に 冬虫草は「肺の病気を治す」 と書かれています。
 その後1615年の『寿世保元』 には、「味が甘く、 体を温めるはたらきがあり、疲れ、喀血、勃起機能障害 精液
 の漏れを治す」 とあります。
 さらに1694年に出された『本草備要』 には 「甘くて作用はおだやかで、 肺や腎の機能を高め、止血し、 痰や咳を止め、慢性咳嗽
 に良い」とあります。
 別の1765年に出された『本草綱目 には「効用は朝鮮人参と同じで、いろいろな病気や疲労などが治せる。
 それは冬虫夏草が自然界から陰陽の気をすべて取り込んだものであるからだ」 とあり、 五臓(心・肝・脾・肺・腎)に
 幅広く作用するとされ、 とくに肺と腎を中心に応用されてきました。

 冬虫夏草は、 中医学において「腎」のはたらきを補い、「肺」 の機能を整える生薬として知られています。
 過労や老化などによる内分泌機能などの衰えによる精力の衰えや、足腰のだるさなどのほか、
 肺腎両虚(肺・腎両方の衰え)による寒さによる咳や、喘息、 喀血、 病後の体質虚弱、 自汗 (体を動かさなくても自然に出てしまう汗)など
 の場合によく用いられてきた歴史があります。

  冬虫夏草を使った健康食品

     

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   補肺と清肺  冬虫夏草
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