ちょっと心に一服を

  堂上華族であった祖母に因み御所人形を展示しました


 

 


 明治天皇様勅命 びんぷく立姿 着衣御所人形

  

 この人形は、明治天皇の命により、びんぷくの制式を後世に伝えるためにつくられたものという。

忠実に写され、びんぷくの時は作眉というきまりも踏襲されている。
謹製の故であろうか、肌目は殊に細かく、一段と光沢にとむ。

鴇色(ときいろ)の繻子(しゅす)の振袖に紫の袘、濃(こき)の袴。指には爪紅が施され若々しさにあふれる。

特に注目されるのは大きく見開いた櫛形の眼で、幕末・明治期にはかくも大きくあらわれることを示し、資料的にも貴重。


     鬢幅(びんぷく)とは公家の少年の髪の結い方のことです