表敬訪問


  
   2015年10月20日  

過去にベトナムの高官の方々の健康維持に、薬物の知識で貢献したことがあり、
その御礼に大統領直属の高名な医師や薬剤師や伝統医学専門家からなる、ベトナム
医療訪問団が当家の漢方資料館を突然表敬訪問されました。

短時間の滞在でしたが、日本伝統医薬学の歴史に関する収蔵物閲覧や講義を受けられ
帰国されました。
本年はドイツをはじめ、海外からの賓客に名誉な事と感謝しています。

 

               母屋をご案内  御所人形の展示 公家文化の鑑賞

 

              資料館の入り口 錦絵で東洋医学の盛衰を説明



     桃山時代の黒焼き薬品と鉄砲の銃創の治療資料


       鷹の治療法資料と屏風と一角の江戸時代の資料一式の説明
      後方は往診用に使用した籠とハンセン氏病の資料



 

  享保十四年廣南国象貢内裏叡覧の図 

  享保13年に将軍吉宗の注文で広南(いまのハノイ辺り)から持ち渡られた。
  享保14年3月13日に長崎を出発、陸路をとって4月下旬には京都に入り、
  従四位を与えられて中御門天皇に「拝謁」、5月25日には無事江戸に到着し、
  将軍に謁見し、浜御殿で長く飼育され大変な評判となった。

  中御門に縁があるので当家に伝来しました。象を原料とするくすりの資料説明



    コレラの資料。阪大微生物研究所に提供した資料の説明



  かつて中国で使用された鉱物由来の医薬品の収集品の説明と原鉱物生薬の見本説明



 科挙の試験に使用された孔子枕中方の記載がある半井驢庵の自筆巻子
 および半井家に関する資料説明



片桐家のくすりの資料一式と明治6年の薬種商許可の看板・井上馨署名の登録商標の書状・
大阪府知事許可の明治初年の当家伝来の家伝薬数十種の許可証
(医師でありながら将来に備えて家伝薬を医薬品の形にして後世に伝えるため、
医院と薬店を経営していました。14代目和三郎)

なお、紀州街道を通る大名行列に献上した麝香配合の片桐棲龍丹の許可証および京都四条派が描いた群仙が丹を製造している白描巻子を紹介


 

片桐棲龍堂の店内
(将来ベトナムで役立つであろう製薬メーカーの個別現状と商品の説明をしました。
全く理解されていない分野なので興味を示され数年後には花が咲くものと思っています




店頭での記念撮影でトラン・フィ・ジュン団長は「多くを学べたことを感謝するとともに貴重な資料を大切に守られている事に感銘を受けました」との言葉後に帰路につかれました。

WHOを通じて9月に来られた王笑頻」国家中医薬管理局の国際合作司司長の名刺と写真をご覧になって、随行の何人かは知己らしくひどく驚かれていました。当家が国際的に有名だということで感慨にふけっておられました。




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