蝉花 セミの冬虫夏草だが セミの幼虫の頭から生えたキノコ、セミタケが蝉花です。まさに「冬虫夏草」そのものです。 だが、中国で認められた冬虫夏草はコウモリガの幼虫に生えたものだけです。 だから、中医学では区別し、蝉花、全蝉花といい、日本ではニイニイゼミの幼虫によく寄生します。 蝉花は小児の高熱による引きつけ、てんかん、失神、動悸、小児の夜なきに使います。 のみ方は、蝉花7〜8個を水につけて全体を柔らかくし、虫の殼はとりのぞいて、キノコ部分を 煎じてのみます。 さらに、残った蝉花のキノコ部分にもうI回水を入れて、煎じ、今度は汁をのむだけでなく、 蝉花も一緒に食べます。従って1日2回のむことになり、最後は殼以外の蝉花を食べることになり ます。 蝉花はラットの免疫機能を高めること、マウスの疲れに対する抵抗力をつよめること、鎮静作用、 ラットの腎機能不全の改善作用、マウスの造血機能を促進する作用、抗がん作用、さらに細菌の 増殖をおさえる作用などが観察されています。 |