紀州街道沿いの西湊町一帯も伝統的な
まちなみが広がります。そんな一角に、
伝統ある漢方専門老舗、片桐棲龍堂
(登録有形文化財)があります。

豊臣秀吉からこの地を賜り、桃山時代から
館を構えています。歴代当主は岸和田藩や
和泉・伯太藩の御典医を勤め、明治以降は
家伝漢方薬の製造販売を行ってきました。

敷地内には江戸後期に建てられた主屋、
貴重な漢方資料が収められている西ノ蔵
など数棟の建物や、多くの文人墨客が
飽きることなく眺めたという庭園などもあります。

(グラフさかいView Vol.54に掲載)