2013年10月 レオナルド・ダ・ヴィンチ 国立科学技術博物館 フィオレンツォ・ガッリ館長 の表敬訪問を受けました |
ミラノより賓客が到来 ごあいさつ |
ミラノより賓客が到来 最近海外から日本伝統医学の資料に注目が集まり、米国のウェスリアン大学の東アジア 言語・文学部よりハーバード大学アジアセンター出版部よりの刊行本に、当漢方資料館 所蔵版画の掲載許可依頼や欧州の大学からも多々、所蔵品の写真許可掲載が増加しつつあ ります。 今般はNPO法人ダ・ヴィンチミユージアムネットワークの招きでレオナルド・ダ・ヴィ ンチ国立科学技術博物館館長のフィオレンツォ・ガッリ館長がNPOの方々や堺市副市長 とともに文化観光局・国際部の御案内で片桐棲龍堂を表敬訪問されました。 年間に400、000人もの来館者があり博物館スタッフも160人とスケールが違い 創立が60周年でダヴィンチ生誕500年を記念して建てられた、イタリア最大の博物館 の館長でダ・ヴィンチのスケッチを始め、これを基本の科学模型復元や実物の飛行機や 潜水艦なども展示していると伺、規模が違うのと欧州文明の深淵さに、いまさら考えを 新たにしました。 当資料館所蔵の「千代田の大奥」の版画帳で日本の四季の行事の素晴ら しい事を、また解体新書発行以前の日本の腑分け、解剖書の山脇東洋の「蔵志」の稿本 本物の解剖巻物、幕末の西欧伝来書物より複写のペン書き解剖絵巻などを閲覧していただ いた。 それと錦絵の疾病に因んだ、歌川国芳の麻疹絵や海外で有名になった各種伝染病の錦絵を 紹介しました。続いて、今回の特別展示の当家の守護神の白沢の掛け軸を展覧していただ きました。狩野永徳が描き、大徳寺の春風宗園が下賛のものには喜んでいただきました。 当家の主家の赤松円心が大徳庵として建立した小庵が大徳寺に発展していきました。 白沢は大徳寺から全国へ伝藩していったと推測しています。 薬物の説明にも関心を示され、館長の博物学の見識の広さに共感しました。 館蔵品の各種の屏風にも喜ばれました。 その後は堺市の名勝指定第一号庭園に歓談の場所を移動して神廟や龍穴灯籠の蟹眼水の 音を聴いていただきました。飛鳥はぎや宮城野はぎ、竜胆、伊勢撫子、藤袴が咲き乱れ 日本の初秋を楽しんでいただき、時の立つのを忘れました。 市中のむさくるしい山居に訪問いただき、有り難いことと家族一同、感慨にひたりました。 |